お勧めの本「弟」 | 日曜日はKYOTEI !

お勧めの本「弟」

あっという間に読んだのが「弟」です。
(石原慎太郎著。96年出版、毎日出版文化賞特別賞受賞)

昨年ドラマでもやってましたが、ノリチーナママの影響でずっと前に
本を購入、石原家にハマってました。
推薦してもこんな渋すぎる本、読まないよなぁと思って誰にも言いません
でしたが、流石高視聴率のドラマの影響で周りが騒ぎ始めました。
「石原の会」が発足して今、ノリチーナの「弟」が回されてます。

父親と弟を失う出来事に遭った慎太郎は「喪失感」というものを感じ
るようになるようです。家族など大切な人の死を予感した事が
ある人でないとこの嫌な「感覚」は実感できないでしょうね。
想像するだけです。ちなみに慎太郎の別の著作に拠れば、
父は死の前には法華経を読むようになったのですが慎太郎も
今法華経を唱えるのだそうです。歳を経ると分かる事なのでしょう。

一番楽しいのは裕次郎がスターになるあたりまででしょうか。
野放図、どうしようもない不良で生命力があるルックスのいい弟と
思考力があり質素で堅実で親孝行な兄。
どういったわけで二人にここまではっきりとした性格が形成されるのだろう
と思わされます。

ドラマでは「兄が弟の、弟が兄の人生を形成した」とナレーションが入っ
ていました。人と同じでなくても良しとする聡明な母と毎日宴会の豪傑な父。
そういう家族でヨットと「豊かで開放的な湘南の海」
が出てくるから今の時代に読んでも石原兄弟は格好いい。

自社の山中湖にある保養所。昔は日活の撮影の後の宴会場所だったようで、
暖炉のあるリビングには青いTシャツ姿の裕次郎の写真が立てかけてあり
それを見て
「人生が格好いいオトコは中年太りしても格好いいのだ」
と実感しました。
あぁ、生き様のいいオトコになりたい。。。

ってオンナだった(^^;;;;

(写真は 株式会社石原プロモーション より)